先週は珍しく 立て続けに2件のクラッチオーバーホールをしましたので
この整備のポイントなどを書いて見ます、
先ずは、1991年キャブクーパー
この年式のクラッチは新タイプと呼ばれていて以前の物から大きく改良されていますが
完璧では 無い・・・
今回のトラブルの症状は「すべり」です。クラッチを通してきちんと動力が伝わっていない状態で
エンジンの回転の割には車速が上がらないし、ひどくなると坂道を登っていけなくなる場合もあり ます。ヤバ・・・
クラッチマスターやレリーズ関係に問題がなければ本体側の点検修理となりますが
その原因の殆どが(多分90%以上!)オイル漏れによる物です、
クラッチプレートにオイルが付着してスリップを起こすわけで、
これを修理及び『防止!』するのが大事です!
ピットハウスでは以前よりオイルシールを国産のパーツで代替しております
ブローバイ排圧の高いレースマシンで実証済みです 後期のインジョクション用より優れているし
値段が安いのも二重丸です♪
それからもう一点重要なポイントが有ります、
これもレース経験から生まれたものですが、突然クラッチが切れなくなるケースがあります
これも困ります・・・
オーバーホールついでにきちんと対策をしておきましょう・・
どんな、対策なの?・・って
下の写真を、「見る人が見ればわかります」w
MINI専門ショップでしたら常識的な部分ですので
あなたの掛かり付けのドクターに聞いてみてください ニッ!
次に、旧型クラッチ、1981年モデルまでがこのタイプです、
こちらも、その殆どがオイルもれのトラブルですので、オイルシールの対策は勿論ですが
もう一箇所、フライホイールに細工をします、これはまだあまり知られていないかも・・・ニヤリ
ヒントは・・・穴あけ加工です? (スミマセン写真を撮り忘れました・・・汗)
さらに、ジャダー対策に、新型クラッチプレートを使ってます
これも、写真をみればその理由がわかりますよね ハテ…
(えっ!これ使えるの?って、いまさらそんなツッコミは無しですよw)
レリーズベアリングも国産品の耐久性の高いものにしてます
あっ!そうそう、システム丸ごと新型クラッチにコンバーションもいいですね♪
(でも、高くつきます・・・ガク)
ピットハウスではクラッチーオーバーホールといえど余計なパーツは替えません!
経験上 殆どがプレートとオイルシールの交換ぐらいで
カバーの悪くなったやつは まず見たことが有りません!ホントかー?
「オーバーホールだから」とか言って全部替えちゃえー は どうかと・・・
使えるものは使いましょうね、資源保護の為にも、サイフの為にも。。。w
と・・・
ウダウダ書きましたが、これからもこんな風にMINIの整備やパーツの事など、
自分が経験した事や知ってることはどんどんアップしていこうと思ってます。
これを読んで参考にしてくれた方がいればうれしいですし、
それは違う こうだよ」
・・・みたいな意見も沢山頂きたいと思ってます。
企業秘密とかじゃなくて・・・いいものはいいんです